必見!海外添乗員が実践しているスリ&ひったくり対策8選

海外に行った際に、必ず知っておいてほしい日本との違いがあります。それは「治安」です。
日本は、世界のなかでもトップレベルで治安のいい国。そのため、私たち日本人はかなり平和ボケしています。

行った先の治安をコントロールするのはやはり難しい。だからこそ、自分で被害に合わないように守るしか方法はありません

そこで、海外添乗員たちが実践しているスリ&ひったくり対策をご紹介。この情報さえ知っていれば、かなりリスクを減らすことができます!

ヨーロッパは軽犯罪の宝庫

こちらの記事でも紹介したとおり、ヨーロッパはスリ、ひったくり、置き引き、盗難、詐欺などの軽犯罪トラブルなどは日常茶飯時。非常に多く発生しています。

こうした軽犯罪は、基本、現行犯でないと逮捕できないので、見逃されてしまうことが多いのです。また、ヨーロッパは陸続きのため、一部の貧しい国から労働者が流れてきて、生きるために仕方なく行っているという事情もあります。

スリ被害にあわないための具体策8選

こうした被害は、海外旅行に慣れている方、初めての方でも関係なく遭遇しています。原則、貴重品は絶対に肌身離さず持つことですが、被害にあわない、簡単には盗まれないような予防をしてくことが一番です。

実際に添乗員も実践している次の8個の対策を徹底すれば、まず危険な目には合いません。実際、ツアーに参加した方に「これだけは守ってください」とお願いし、それを実行してくださった方は、ほぼ危険な目には合わず、最悪遭遇してしまっても最小限の被害でとどまっています。

海外に行く際には、必ず実行してくださいね!

①人目につくところで、財布やお金、スマートフォンなどを出さない

狙われる物そのものを表に出さないことが大原則。堂々と出すのは、財布やスマホなど高価なものを持っています、とアピールしているようなものです。

②ブランドで買い物したショップの袋を堂々と見せびらかさない

ブランド店で買い物をした=お金持っています、とアピールしていることと同じです。

厳重に厳重を重ねる人は、ブランドの紙袋をたたんでしまって、エコバックなどに入れ替えて持ち歩きます。外からブランド品を買い物をしたということがわからないようにするのです。

③机の上に、財布やお金などの貴重品を置きっぱなしにしない

飲食店でついやりがちですが、財布や金目のものは見せないようにするのが原則です。置きっぱなしにしたら速攻でなくなります。海外とはそういうところです。

④街中で歩きスマホ、ガイドブックを広げながらなど「ながら」で歩かない

歩きながらスマホを見る、ガイドブックを広げながら歩くなど、同時に2つ動作をするのはNG
歩いていてスマホやガイドブックを見たいときは止まって壁側に寄って立って見る、スマホを探すときは立ち止まるなど、1アクションごとに落ち着いて行動するのがコツです。

⑤ジャケットやコートの上着のポケットの中身は、空にしておく

スリはたいてい、ポケットの中やカバンの外ポケット、ウエストポーチなど、ファスナーが空けやすいところから盗んでいきます。そのため、取られないためには、取られそうなところにモノを入れておかないことです。
「コートのやスボンのポケットに入れたものは、必ず無くなる」と思ってください。

⑥リュックサックは抱えて持つ

リュックを背負って持たない、これはかなり原則です。背中にあるものは全く見えません、そのため、人がいる場所=電車やバス、観光施設など混雑している場所では、必ず前に抱えて持つようにしてください。リュックを背負ったまま見るのはやめておきましょう

旅行者としては、両手が空くので便利なのですが、実はいろいろ面倒なことも。多くの美術館ではリュックを背負っていると中に入れないことが多いため、少々勝手が悪いのです。そのため、ヨーロッパ旅行にリュックで行くこと自体をおすすめしません。

⑦人が多いところではカバンも前に抱えて持つ

特に、地下鉄や美術館などではつい斜めがけバックやトートバックを背中に回して持ちがち。調べ物や鑑賞に夢中になっていると、自分のカバンの状態に全く気づきません。必ず前に回して持っておきましょう。もし荷物が多い場合は、無料のロッカーやクロークに預けて身軽な状態でいきましょう。

⑧貴重品が入っているとひと目でわかるカバンは持たない

多くの方は、小さなウエストポーチや、ポシェットに貴重品を入れてしまいますよね?
でももし、自分がスリだったら?と考えてみてください。客観的に見て、どこに貴重品があるか一目瞭然であれば、簡単に盗みやすいですよね。そのため、小さなウエストポーチや、ポシェットは超危険です。
見てわからないようなカバンにしておくことも、身を守るためには大切です。

被害を最小限に食い止めるためのコツ

とはいえ、どんなに十分に対策を取っていても、運悪く被害に合ってしまうこともあります。
万が一被害にあってしまっても、最小限に食い止められるように、次のような対策を講じておくのがオススメです。

お金やカードを一か所にまとめて持たず、小分けにしておく

財布に全て一つにまとめないということが重要です。取られても小銭だけで済みます。

どのカードを持っているのか、いくら現金を持っているのメモしておく

スリや盗難にあってまずやることは、クレジットカードが使えないようにカード会社に手続きを依頼します。その際、どのカードを持っていてどこに連絡すればいいのかわからないとなると、それを調べるだけで時間をロスしてしまい、その間に使われてしまうかもしれません。そのため、事前に把握しておくとスムーズです。

ここまでする必要はあるの?

ここまでしなくても大丈夫でしょう?と思うかもしれませんが、それはあくまでに日本的な感覚。

脅すつもりではありませんが、これらは私たち添乗員が何度も現地にいって、実際にお客様が何度も被害にあっているからこそお伝えしていることです。

せっかくの旅行で買ったものが盗まれた、観光したかったのに盗難の手続きですべてつぶれてしまった‥ということにはなってほしくありません。

相手はプロです。素人の私たちでは想像できないような方法で狙ってくるため、全く気づきません。安全で楽しい旅行のためにできることは、ぜひ事前にやっておいてほしいなと思います。

tabiten

『旅添』は、世界50カ国以上を旅してきた旅好き元・添乗員Anaを中心に添乗員仲間が本当に役立つ旅の情報をお届けする旅メディア。国内外の旅のお役立ち情報を発信しています♪

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