海外に行くと「こんなものまでお金払うの?!」というシーンによく遭遇します。
できるだけ節約するところはして旅をしたいは当然のこと。ただ、国が変われば、お金がかかるものorかからないものも変わります。
ここでは添乗員がツアーでお客様によく言われる&必ずご案内する「日本は無料で海外では有料なもの」のいくつかを紹介していきます。
海外旅行をする人なら、ぜひとも知っておいて欲しいポイントです。
日本は「無料のサービス」が多い
そもそも、日本は「無料で利用できるサービス」がとても多い国です。
レストラン、ホテル、レジャー施設、コンビニやスーパーなど、さまざまな場所で「商品を買う以外のお金がかからない」と感じます。
そのため、海外に行くと「え!これって無料じゃないの?!」となってしまうのです。普段お金を払っていないだけに、なんだか損した気分になったり、ストレスを感じたりしてしまいますよね。
でもそこは文化が違います。やはり国によって大きく変わる、そして大前提として日本は無料のサービスが多いのだということは心に留めておいて欲しいなと思います。
海外で有料のもの①トイレ
特に欧米では、まずトイレは有料だと思ってください。
日本では、山など立地が特殊な場所以外で、トイレに払うとことはめったにありませんが、海外ではトイレチップはあるのが常識。また、中東やアジア圏でも「観光地では有料」というところ、「現地の人はいいけど観光客だけは有料」というところもあります。
「生理現象なのに、わざわざお金を払うのは納得がいかない」
日本の感覚だと、そう思うのも無理はありません。ただ、それは維持費や治安の面で大きく異なるからです。
日本のように設備費、清掃費などを自治体等がちゃんと負担するシステムになっていなかったり、治安面で個室の公共トイレは危険だから設置しなかったりという事情もあります。
そのため基本、トイレはお金がかかるもの!と思っていたほうが、心がラクになります。
海外で有料のもの②時間外のサービスや個別のお願いごと
やはりこれも国柄や習慣によるところですが、外国では何か特別なお願いごとや時間外のサービスなどプラスアルファのサービスにはお金がかかります。
具体的には、ホテルでお湯をもらう、氷をもらう、コピーをお願いする、荷物を持っていってもらうなどです。個人的に何かをお願いする場合は、気持ちとして1ドル、1ユーロなどのチップを渡すのが心づかい&礼儀です。
感謝の気持ちをわざわざお金にするというのは、あからさま過ぎて抵抗があるかもしれません。
ですがやはりそれは、日本的な感覚。奥ゆかしくさりげなく伝えるのが日本、気持ちははっきりとわかるように伝える形として示すのが海外です。
海外に行ったら、気持ちを形に表すためにチップがあると思って、気持ちよくお支払いしてください。
海外で有料のもの③レストランでのお水
日本のレストランで、席に着いたらお水やおしぼりが出てくるのは当たり前です。
一方、欧米圏ではおしぼりやお茶は勝手には出てきません。「お水をください」と言ったら有料のミネラルウォーターしかないところもあります。
日本の水道水は清潔で、衛生面での問題はほとんどありません。ただし海外は別。
国によっては、絶対に生水=水道水を飲んではいけないところ、歯磨きやうがいのときですらミネラルウォーターをすすめるところもあります。
「お水をください、と言ったらお金を取られた!!」という方がいらっしゃるのですが、そうなんです…
海外ではお水は有料。
水道水が飲める国で、もしどうしても無料のお水が欲しい場合は「Tap Water」というと水道水がでてきますので、お願いしてみてください。
海外で有料のもの④食後に聞かれる「コーヒーや紅茶」
レストランなどでの食事の最後、店員さんが「コーヒーか紅茶はいかがですか?」と聞いてくることがあります。
てっきり無料だと思って上機嫌でお願いしたら、しっかり会計にプラスされてびっくりした、という話をお客様から聞くことがあります。
ヨーロッパでは、チップ代わりにコーヒーを飲む習慣があるので、定員さんは当然のように聞いてくるのです。
コースによっては、食後のコーヒーや紅茶が金額に含まれていることもありますが、たいていは有料。現地の人はチップだと思っているので、当然のようにお金を払います。
飲みたいなと思ったら飲む、そんなにいらないかなと思ったら、さわやかにお断りしてください。
海外で有料のもの⑤ホテルや空港での荷物運び(ポーター)
日本でも、一部の高級ホテルにはポーターという荷物を運んでくれる係の人がいますが、特にお金(チップ)を要求されたりすることはありません。
海外では、荷物を運んでもらう場合にはチップが必要です。特に、アメリカはチップ社会なので、必ずチップが必要だと思ってください。
例外的には、ツアーでポーターが付いている場合。そういうケースは支払わずに利用してください。
気を付けたいのは、アジア圏の空港で見知らぬ人が「荷物を手伝いますよ」と言って、タクシーやバス乗り場まで案内してくれる場合。
空港スタッフの優しさかな…なんて思ったら大間違い。勝手に荷物を運んでお金を要求してくる強気のサービスなので、気をつけてください。
それこそ、無料でやってくれるというのはあり得ません。強気で「NO!」と断りましょう。
海外ではサービスは有料!の心構えが楽しむコツ
これ以外にも、海外ではさまざまなところで小さなお金がちょこちょこかかります。
日本と比べて気にし始めるとキリがないので、まずは「海外にいったら、サービスにはそれなりの対価がかかる!」と思っておいてください。
それが旅を楽しむポイントです。
何かをしてもらったら、快くチップなどの「目に見える形」で気持ちを表してあげてくださいね。