日本の常識も、世界にでれば非常識。異文化を知って旅を楽しむシリーズ。
今回は、フランスについて絶対に知っておきたい現地のあるある情報です。
ほとんどの添乗員がフランスツアーに参加するお客様にはお伝えしていること。これをあらかじめ知っているかいないかで、現地の楽しみ方も変わってくるはずです。
急なストライキやデモでメトロが止まる
観光客としては本当に困るのですが、交通機関が止まる、これは本当に日常茶飯事です。
乗っている電車が急に止まってしまい「この先はもう行きません」。こちらからすれば「え???」です。
電車から降ろされて、バスやトラム、別の路線を使うように促されます。
また、各駅停車のはずが、急に電車が駅を通過してしまうということも。これは、駅周辺でデモなどが行われていると、安全のために乗客を降ろさないようにするからです。
一時期、「黄色いベスト運動」という労働者のデモが続いていた時期は、毎週末、「●号線と●号線は運休」だったり、「●●駅~●●駅間」は止まりませんという状況でした。また、地下鉄職員がストライキを起こし、運休するということも何度もありました。
事前に情報が出ることもありますが、急に追加される場合もあります。情報が一番早いのは、パリ交通公団のTwitterですが、フランス語…💦。
急に観光施設が休業する
上記と並んで、施設職員のストライキによって、本来開いているはずの施設がクローズするということも、よくあります。一生に一度かもしれない旅行で、絶対に行きたいと思っていて、しかも本来は休館日ではないのに入れない…どこにこのモヤモヤをぶつけたらいいのか。
その思いは痛いほどよくわかります。ただ、こればかりは本当にしかたがないのです。
もしそのような状況にあたってしまったら、「きっと別のところで楽しみなさいということ。予定を変えよう!」と切替えて、時間を有効に使っていただくのが賢明です。
コーヒーといったらエスプレッソ
日本でコーヒーといったら、アメリカンやブレンドが普通ですよね。
しかしながら、フランスではコーヒーといったら、エスプレッソです。
アメリカンは置いてない、もしくはエスプレッソにお湯が出てきて、自分で薄めて飲みます。
また、食後には、チップの代わりにエスプレッソを飲むのがフランス流です。
レストランのサービスは遅いが基本
フランス人は、「食事は時間をかけて楽しむもの」という考えがあります。
せっかくレストランに来てるのに、急いで食べるなんてもってのほかなわけです。サッと食べるなら、カフェでサンドイッチやパンをたべるか、バゲットサンドを食べ歩きです。
そのため、日本に比べると、レストランのサービスはびっくりするほど遅く、のんびりしています。
いつまでたってもオーダーを取りに来ない、ランチが1時間で終わらないことはザラ。時間が限られている旅行者にとってはヤキモキすることもしばしばです…。
どうしても行きたいレストランがあるときは、余裕を持っていくのがおすすめです。
手書きの数字が読みづらい
これはフランスにかぎったことではないですが、現地の人が書く手書きの数字は、とても読みづらいです。
ホテルのカードキーなどに手書きで書かれると、もはや同じ部屋では?という番号がチラホラ。
特に、「1」「7」は間違えやすいですし、「4」は一見何なのかわかりません(笑)。「9」もアルファベットのgのよう。金額など手書きでかかれた場合は、間違えないように注意してください。
閉店時間は、従業員が帰る時間
日本では、閉店時間というのはお店のドアが閉まる時間です。
ですが、フランスでは、閉店=従業員が帰る時間です。つまり、閉店時間にはすべてのお客さんが店から出る、そんな心持ちなのです。そのため閉店の15分前くらいからは、もう入店することができない場合がほとんどです。
閉店時間の前になると警備員やスタッフが入り口に立っていて、近くなると「No」といって入れてくれません。
「閉店前ギリギリセーフだね!」などと最後にスーパーでお土産を買い物しようと思って行ったら、もう入れなかった…という方がこれまでもたくさんいます。まったくセーフじゃなかったわけです。
もしお店に行く場合は、ぜひ時間に余裕を持って行ってください。
「急に〇〇」が頻繁に起こるのがTHE・フランス
日本は何から何まできちんとしています。
一方、フランスは急に予定が変わったり、状況が変わることがたくさんあるのです。
そんなときはぜひ広い心で、「これがフランスの洗礼か!」と笑って受け止めてください。そうすることで、旅が数倍楽しくなるはずです。