機内持ち込みの手荷物には何が必要?添乗員おすすめグッズ

旅に欠かせない準備と言えば、荷造り。特に海外旅行のパッキングでは、「何を手荷物にして、何をスーツケースに入れればいいのー?!」と迷いますよね。そこで、旅好き添乗員の機内持ち込み手荷物の中身をご紹介。ぜひ参考にしてみてください!

「到着までに何があってもいいように準備しておく」のが、添乗員の鉄則

添乗員ならではの荷造りのポイントは「たとえ、何かトラブルが起きても、確実にツアーを進められる状態にしておく」こと。これが一番重要です。

もし添乗員のスーツケースが現地に届かなくて、「スーツケースのほうに資料や予約表が入ってたのに―!!」なんてことになったら? 不可抗力であっても、お客さんとしては「えー…」ですよね。
当然、ツアー行程やお客様が優先なので、自分に必要なものを買いに行く時間もありません。
だから、ツアーに必要な書類やお客様へ現地で渡すもの、自分の最低限の身の回りのものは、スーツケースには入れず、必ず機内持ち込みの手荷物にします。

最悪、預けた大きなスーツケースが届かなかったとしても問題ないように、洗面や化粧品、1泊分の着替えくらいの準備はしておきます。そのため、持ち込みの荷物も、結構多くなってしまうのですよね…。

また、現地に到着するとすぐに業務スタートなので、緊張感は常にハイレベル。気力も体力も温存しておかないといけません。
となると、機内でいかに疲れず過ごせるか、リラックスして休めるか、眠れるかも大事なので、リラックスアイテムも欠かせないのです。

荷物関連のトラブルにはどんなものがある?

まず、一番多いのは、預けたスーツケースが届かないロストバゲージ。通称:ロスバゲです。

日本国内ではほとんど起こらないですし、海外便でも日本の航空会社を使う場合は、起こる確率はかなり低めです。というのも、日本は本当にシステムがしっかりしているので、ロストが起こりにくい。
例え起こったとしても、どこにあるか追跡して把握できているので、当日の別便、遅くとも次の日には届けてくれます。

ですが、そうはいかないのが海外(笑)。なぜか理由はわからないのですが、よく荷物が届かない。
さらには、どこにあるかわからない=追跡できない、ことまであります。

もう一つは、天候による遅延や、なんらかのトラブルで乗り継ぎが間に合わない、できないことで、急遽、乗り継ぎ地で1泊しなければならないなどです。
そうなった場合、基本的にはいったんスーツケースを引き取ることができるのですが、取り急ぎの1泊なので、わざわざ大きなスーツケースをあけて荷物を出して…となるのが結構面倒なことも。

そうなると、取り急ぎ最低限必要なものが手元にあると、手荷物だけで過ごすこともできます。

機内持ち込みの荷物で必要なものはコレ!

最低限必要なもの系

一泊分の下着

万が一、大きなスーツケースが届かなかった時のために。せめて1着分の替えがあれば乗り切れます。

洗顔&メイク落としのアメニティ

こちらもロスバゲ対策。海外のホテルは、シャンプー、ボディーソープはあっても、メイク落とし&洗顔があるところはまずありません。機内でもメイクは落としたいので、その意味でも便利。

歯磨きセット

機内、乗り継ぎ時などでもサッと磨けるので、手持ちが〇です。

特に、電動のものがおすすめ!家では大きいタイプですが、こちらはトラベルサイズなので持ち運びにとても便利です。

ボディシート

フライト時間が長いと20時間位お風呂に入れないので、身体は拭いておきたいものです。あえてメンズなのは、大判で量も多くて使いやすいから。さらに、スッキリ感が強くてさっぱりします。

機内で疲れにくくするための対策グッズ

浮腫防止の着圧ソックス

個人的にむくみやすいということもあるのですが、脚のケアをするようになってから、フライトがかなり快適になりました。ふくらはぎはしっかり着圧しておくと、エコノミー症候群対策としてもおすすめです。

フットレスト

正直言うとこれ、航空会社ではあまり推奨されていない&使用NGのところもあります。前の座席・自分のテーブルのところに引っ掛けて使うので、壊れる可能性があるから…ということだと思います。
ですが、コレ使うようになってから、脚が本当にラクになりました。なので必須アイテムです。

エア枕

本当なら、空気入れるタイプではないちゃんとしたネックピローが良いので、昔はプライベート旅行で良く持って行ってたのですが、添乗となると他の荷物が多くなるので、やむなく空気を入れるタイプのものに…その中でもけっここれはイイです!
100均のより、快適度が違います。とはいえ、実は100均のも持って行っていて、それは腰に当てたり、太ももの下に置いたり、別の使い方で。

スリッパ

これはコンパクトに畳めるものがベスト。裏はしっかりビニールや合皮がいいです。布タイプは、もし機内になにかこぼれていると悲惨なことになります…。

耳栓 

耳栓は、機内で無料で配っていることも多いのですが、おすすめなのはフライト用の気圧コントロールができるタイプ。以前、鼻が詰まってる時に飛行機に乗ったら、一時的に耳がおかしくなったことがあったのです。念のため、離着陸の時にコレをつけておくと、予防できます。

コンパクトダウン

飛行機って、結構寒いのです。特に、海外の航空会社は極寒なことも。日本人は寒がりだから特に注意したほうがよいポイントです。しかもコロナ以降、国内線では毛布を貸してくれなくなったので、寒くても自分でなんとかするしかない状況になっています。海外路線ではどうかな…というところですが、念のため、今後は軽めの畳めるブランケットも検討中です。

コンパクトダウン、フードが付いてるほうが、防寒性が高くておすすめです。

プラスチックの水筒

これは機内で水をもらうためのアイテムです。機内は乾燥するので、お水は常備しておきたいところ。でもペットボトルだと手荷物検査で没収or捨てるハメになるし、空港って結構お高いんですよね。
水筒は中身が入っていなければ手荷物検査はOK。機内でCAさんから水筒にお水を入れてもらえます。
魔法瓶タイプは重いですが、プラスチックのものなら軽くて使い勝手がイイです。

すぐに買えなさそうなもの

充電ケーブル系

スマホ、カメラ、PC、タブレットなど。必要な機器の充電系は絶対に手荷物にしておいたほうが〇です。重いのでスーツケースに入れてしまう方が多いのですが、やっぱりそこは自分と一緒のほうが安心です。現地ですぐに電気屋さんに行けるとは限りませんし、電子機器類だと型が合わない、在庫がないなど、そもそも手に入らないことも。
旅で写真は楽しみの一つ。電池がなくて撮れなかった‥というのは一番悲しいので、貴重品扱いにしてください。

常備薬

これは当然と言えば当然ですが、常備薬という名の通り、必ず手荷物に。薬は本当に海外では買いづらいので、普段使ったり飲んだりしているものはマストです。

大事なもの、買えなさそうなものは絶対手荷物!

ここにはあえて記載していませんが、パスポート、現金、カードなどの貴重品は、問答無用で手荷物。
本当にいざという時は、それさえあれば何とかなります(笑)!

でもせっかくなら短い旅行期間を最大限楽しむために、トラブルに備えつつ最小限のリスクで押さえられる準備はしておきたいもの。絶対に現地で使うもの、すぐに使いたいもの、日本でしか買えなさそうなものは、必ず手荷物で持って行ってくださいね!

tabiten

『旅添』は、世界50カ国以上を旅してきた旅好き元・添乗員Anaを中心に添乗員仲間が本当に役立つ旅の情報をお届けする旅メディア。国内外の旅のお役立ち情報を発信しています♪

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