免税手続きは観光客のメリット:Tax FreeとDuty-Freeの違いってなに?


海外に行くとよく聞く「免税手続き」。そもそもこの免税手続きとは、なんなのでしょうか?どの国でも使えるの?どうやって戻ってくるの?Tax FreeとDuty Freeの違いって?など、免税の疑問を解決します!

そもそも、免税手続きとは?

免税とはその言葉どおり、海外で買い物した際に「税金」を「免除」してもらうために必要な手続きのことです。

日本では現在、消費税は10%(軽減税率8%)ですが、国によって物を買った時の税金のパーセンテージは変わります。その税金のなかには、旅行者が払う必要のない税金も含まれているため、免除されます。その分の税金を返金してもらうための手続きが免税手続きというわけです。

ツアーに参加すると、添乗員や現地のガイドの方から、たいてい「免税についてのご案内」があると思います。

免税の有無、手続きの方法は国によってさまざま

特にヨーロッパなどでは、商品の値段に約20%の付加価値税(VAT)というものが含まれています。これは、旅行者が払う必要はありません。そのため、免税手続きをして返金処理する必要があるのです。

とはいえ、旅行者であればすべての国で免税手続きができるわけではありません。EU加盟国、韓国、シンガポール、また免税ができる最低価格、手続き方法もさまざまです。

Tax FreeとDuty-Freeの違いって

海外にいくと、Tax FreeとDuty-Freeという表記を目にすることがあります。どちらも税金がないという意味ではありますが、少し違います。

Duty-Freeとは

Duty Free(デューティー・フリー)は、輸入の際の関税も含めたすべての税が免除されているということ。Duty Free SHOPは、すでに免税価格で商品が購入できるため、還付の手続きは必要ありません。身近なところでは空港の中、他にも韓国やハワイなどでは街中にDuty Free SHOPが存在します。

Tax Freeとは

Tax Free(タックス・フリー)は、消費税のみが免除されるということ。お店などで「Tax Free」というシールや看板があるところは、税金の払い戻し手続きができるお店であるという意味です。TaxFreeの場合は、いったん店頭で消費税込みで支払って、後日、払い戻してもらうための手続きが必要になります。

免税には条件がある

免税は、観光客すべての買い物に適用されるわけではありません。適用するには、いくつかの条件があります。

免税手続きはすべての店でできるわけではない

免税できる国も限られていますが、できる国であってもすべてのお店で免税手続きできる訳ではありません。「Tax Free」「Tax Refund」と表示を掲げて、対応しているお店のみです。

免税には最低購入価格がある

免税を受けるためには、たいてい最低いくら購入しなければならないという「最低購入可価格」があります。この金額も国によってさまざまです。

免税になるのは現地で使わないもののみ

免税できるものは、基本的に「現地で使わないもの」に限ります。だからこそ旅行者の特権になるというワケなのです。そのため、現地の飲食代などは対象外です。購入品を現地で開けて、使ったりしないようにしましょう。

免税手続きはどうやる?

Tax Free店舗で最低購入価格以上の買い物をしたら、免税手続きをお願いして「免税書類」をもらいます。具体的にどうお金を受け取るかや、手続きの方法については国ごとに異なるので、旅行前に該当の国の金額や方法はチェックしておいてくださいね。

要注意!100%返金が保証されているものではない

免税は条件を満たしていればだれでも申請できますが、100%絶対に戻ってくるとは言い切れません。なぜなら、何らかの理由で空港で手続きする時間が取れなかった、受付に係員がいなくて申請できなかったなどという事もあり得るからです。

実は、この「係員が不在で手続き出来なかった」という事例はよくあります
早朝や深夜の便のため係員がいなかった、たまたま不在だった。さらには、システムトラブルでうまく申請出来ていなかった、書類に不備があったなどの理由でできない場合もあります。
こうなってしまうと、もう私たちの力ではどうすることもできません。残念ながら「運が悪かった…」と思うしかないのです。

問題なくできるケースがほとんどですが、そうした事情で出来ないこともあり得るということだけ、ちょっと片隅に覚えておいてくださいね。

tabiten

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